ワンルームマンションのオーナーから見たリノベーションの価値とはどのようなものでしょうか。もともとリノベーション自体がその建物価値を増やすことが目的になっています。ワンルームマンションのオーナーからすれば、マンションの空室が増えて収益が減少したときに、リノベーションすることでマンション全体の空室を減少させる働きがあるありがたいものです。ただし、リノベーションといっても必ずしも空室が減るとは限りません。
できるだけ、その立地にあった、そして時代に合ったカタチでなければあまり意味がありません。もし、都内の駅の近くにあるワンルームマンションであれば、何かと利用価値はあります。特に最近20代の間で注目されているのはソーシャルアパートメントです。ソーシャルアパートメントは、基本的にはワンルームと同じですが、水回りがすべて共同という共有型のマンションです。
普通のワンルームマンションを借りるよりも安く借りることができるのです。しかも、大型のダイニングやリビングがあり、大型の壁掛け型テレビで映画を見てくつろぐこともできます。また、入居者は20代の独身男女が多い点にも特徴があります。東日本大震災以来自分の所有物をたくさん購入するよりも共有できるものは共有するという考え方を持った人が若者を中心に増えたのです。
車でもカーシェアリングが徐々に広がりをみせているのも共有するという考え方が浸透している証拠です。ただし、リノベーションをする分にはデザインが重要になりますので、専門のデザイナーなどを見極めて選ぶ必要があります。